ハングルを韓国語の約60~70%を占める馴染み深い漢字語から芋づる式に学ぶ【音声付】

韓国語(ハングル)の種類・仕組み、発音変化などの基礎


現在地 : ハングルの母音(初声)

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ハングルの母音(初声)

ローマ字の場合の母音は、「A(あ)」「I(い)」「U(う)」「E(え)」「O(お)」の5種類ですが、ハングルには全部で21種類の母音があります。

基本母音~10個

ベースとなる母音です。「あ(ㅏ)や(ㅑ)お(ㅓ)よ(ㅕ)お(ㅗ)よ(ㅛ)う(ㅜ)ゆ(ㅠ)う(ㅡ)い(ㅣ)」と覚えます。
縦棒系は口を縦に大きく開いて発音し(「ㅣ」だけ例外)、横棒系は口を横に引いて発音します。

字母 発音 ローマ字 無音の子音(ㅇ)の時 発音の注意点など
a a 아 a 日本語の「あ」と同じ
[ja] ya 야 ya 日本語の「や」と同じ
ɔ eo 어 eo 口を縦に大きく空けて(「あ」の発音をする口で)「お」と発音
[jɔ] yeo 여 yeo 口を縦に大きく空けて(「や」の発音をする口で)「よ」と発音
o o 오 o 口を丸くすぼめて「お」。日本語の「お」と同じ
[jo] yo 요 yo 日本語の「よ」と同じ
u u 우 u 口を丸くすぼめて「う」。日本語の「う」と同じ
[ju] yu 유 yu 日本語の「ゆ」と同じ
ɯ eu 으 eu 口を横に引いて(「い」の発音をする口で)「う」と発音
i i 이 i 日本語の「い」と同じ

合成母音~11個

字母 発音 ローマ字 無音の子音(ㅇ)の時 発音の注意点など
ɛ ae 애 ae やや顎を下に開いて「え」と発音(ですが、「ㅔ」とあまり区別されて発音されなくなっています)
[jɛ] yae 얘 yae  
e e 에 e 日本語の「え」と同じ
[je] ye 예 ye  
[wa] wa 와 wa 日本語の「わ」と同じ
[wɛ] wae 왜 wae  
ø/we oe 외 oe  
[wɔ] wo 워 wo  
[we] we 웨 we  
[y/wi] wi 위 wi  
[ɯi] ui 의 ui  

母音のその他の分類の仕方

以上の21個がハングルの母音のすべてですが、ここでは「基本母音」「合成母音」とは違った分け方をした母音の種類を紹介します。

半母音
日本語の「や行」に相当する「Y」は日本では子音として扱われていますが、ハングルでは「基本母音+短い棒1本」であらわされます。
半母音 ベースの基本母音 読み方(発音記号)
ㅏ + - ja
ㅓ + -
ㅗ + ╻ jo
ㅜ + ╻ ju
ㅔ + - je
ㅐ + -
日本語の「わ行」に相当する「W」は日本では子音として扱われていますが、ハングルでは「基本母音(ㅗ or ㅜ)+(ㅏ or ㅓ or ㅣ)」であらわされます。
半母音 ベースの基本母音 読み方(発音記号)
ㅗ + ㅣ we
ㅗ + ㅏ wa
ㅗ + ㅏ + ㅣ
ㅜ + ㅣ wi
ㅜ + ㅓ
ㅜ + ㅓ + ㅣ we
陽母音と陰母音
今後、ハングルの勉強を進めていく中で、様々な活用変化(文法)を学ぶようになります。その活用の仕方のパターンの1つとして(語幹の)最後の文字が陽母音か?陰母音か?によって活用の仕方が変わるタイプのものがあります。
陽母音 ㅏ と ㅗ の2つ
陰母音 ㅏ と ㅗ 以外のすべての母音