ハングルを韓国語の約60~70%を占める馴染み深い漢字語から芋づる式に学ぶ【音声付】

韓国語(ハングル)の種類・仕組み、発音変化などの基礎


現在地 : ハングルの子音(中声)

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ハングルの子音(中声)

ハングルの子音は全部で19個ありますが、基本子音(平音)の9つを覚えると、その派生形となる激音(5つ)と濃音(5つ)は簡単に覚えられます。

平音(基本となる子音)

「か(ㄱ)な(ㄴ)た(ㄷ)ら(ㄹ)ま(ㅁ)ぱ(ㅂ)さ(ㅅ)あ(ㅇ)ちゃ(ㅈ)」 と覚えます。
また、それぞれの子音そのものの名称は、一部例外(ㄱㄷㅅ)を除いてㅣ音(例:니)+으にその子音のパッチムをつけたもの(例:은)となっています。

子音 発音 ローマ字 名称 発音の注意 等
ɡ g 기역 giyeok 語頭では清音「か」、語中では濁音「が」と発音
n n 니은 nieun 語頭でも語中でも「な」
d d 디귿 digeut 語頭では清音「た」、語中では濁音「だ」と発音
l r/l 리을 rieul 語頭でも語中でも「ら」
m m 미음 mieum 語頭でも語中でも「ま」
b b 비읍 bieup 語頭では半濁音「ぱ」、語中では濁音「ば」と発音
ɕ s 시옷 siot 語頭でも語中でも「さ」
(ŋ) (ng) 이응 ieung 語頭でも語中でも「あ」
ʥ j 지읒 jieut 語頭では拗音「ちゃ」、語中では拗音「じゃ」と発音

※語中では濁音・・・一部例外もあります。詳しくは、「発音変化-有声音化と濃音化」をご覧ください。

激音

平音よりも『息を強く吐き出して』発音します。平音と違い、語中にきても濁らずに発音します。

子音 発音 ローマ字 名称 発音の注意 等
[ʨʰ] ch 치읓 chieut 息を強く吐き出して「ちゃ」と発音
[kʰ] k 키읔 kieuk 息を強く吐き出して「か」と発音
[tʰ] t 티읕 tieut 息を強く吐き出して「た」と発音
[pʰ] p 피읖 pieup 息を強く吐き出して「ぱ」と発音
ɦ h 히읗 hieut 日本語の「は」と同じ

濃音

息をあまり出さずに、喉を締め付けるようにして、前に小さい「つ」が入るような感じで発音します。平音と違い、語中にきても濁らずに発音します。平音の文字を2つ横に並べた形になります。

子音 発音 ローマ字 名称 発音の注意 等
[kʼ] kk 쌍기역 ssanggiyeok 息を吐き出さずに「っか」と発音(国会の「っか」の部分)
[tʼ] tt 쌍디귿 ssangdigeut 息を吐き出さずに「った」と発音(切端の「った」の部分)
[pʼ] pp 쌍비읍 ssangbieup 息を吐き出さずに「っぱ」と発音(河童の「っぱ」の部分)
[sʼ/ɕʼ] ss 쌍시옷 ssangsiot 息を吐き出さずに「っさ」と発音(咄嗟<とっさ>の「っさ」の部分)
[ʨʼ] jj 쌍지읒 ssangjieut 息を吐き出さずに「っちゃ」と発音(うっちゃり の「っちゃ」の部分)

平音と激音・濃音の関係

平音とそれに対応する激音・濃音の関係を表にすると次のようになります。

平音  
濃音          
激音