韓国語(ハングル)の「連体形(接続する名詞の前につく)と時制の違い」は、語幹の最後の文字にパッチムがあるかどうか?によって、次のように作ります。
品詞 | パッチム | 過去 | 現在 | 未来 |
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動詞 | なし | ㄴ+名詞 | 는+名詞 | ㄹ+名詞 |
あり | 은+名詞 | 을+名詞 | ||
形容詞 | なし | 던+名詞 | ㄴ+名詞 | ㄹ+名詞 |
あり | 은+名詞 | 을+名詞 | ||
存在詞 | あり | 는+名詞 |
未来形は品詞に関係なく、パッチム有無で「ㄹ」または「을」となり、他は2つづつのケースで同じ言葉が使われています
은(ㄴ)+名詞 | 던+名詞 | 는+名詞 |
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動詞(過去形) | 形容詞(過去形) | 動詞(現在形) |
形容詞(現在形) | 存在詞(過去形) | 存在詞(現在形) |
- 「連体形」って?
- 「現在形」「過去形」「未来形」とかの意味はわかりますが、「連体形」っていうと学生時代の国語の授業で習ったような気がするけど、、、何だっけ・・・?という方も多いのではないでしょうか?
「連体形」とは名詞を動詞や形容詞、存在詞で修飾する際に、「動詞や形容詞、存在詞」が変化する活用形のことです。日本語で例をあげると「おいしい食べ物」の『おいしい』、「かわいい女の子」の『かわいい』の部分は、それぞれ「食べ物」「女の子」を修飾しています。
日本語では「おいしかった食べ物」「おいしい食べ物」「おいしい(だろう)食べ物」のように、現在形と未来形は前後の言葉やニュアンスで判断するもので言葉的には全く同じですが、韓国語(ハングル)では時制が明確に分けて使われ、動詞・形容詞・存在詞で少しづつ微妙に異なるため、注意が必要です。 - 日本と韓国の時制の違い
- 日本語での時制では「現在」なのにハングルでは「過去」の時制が用いられるものがあります。
(例)過去にやったことが現在につづいているもの ~ 「展示しているサンプルと同じものを下さい」という時の「している」は「サンプル」にかかっている現在の連体形として日本語で表現します(展示したサンプルとは言わない)が、ハングルでは過去にやったことが続いている状態なので過去の時制の連体形ㄴ/은が使われます。
(例) 過去のことを否定する場合 ~ 日本語では「昨日学校へ行きましたか?(過去)」→「はい、行きました(過去)」「いいえ、行ってません(現在)」のように、過去のことを否定する場合「現在」の時制を用いて表現しますが、ハングルでは「過去」の時制(行ってませんでした)を用いて表現します。
また、日本語での時制では「現在・過去」なのにハングルでは「未来」の時制が用いられるものがあります。
(例)「~した時」「~する時」という場合の「時(때)」にかかる連体形は未来時制を使います。
先週行った時に会いました 지난 주 갔을 때에 만났습니다 行くの過去形「갔」に未来の連体形を接続
『連体形(接続する名詞の前につく)と時制の違い』の例
※修飾する名詞として、것(もの)などが基本形に足されています。
パッチム「ㄹ」の未来連体形は、結果として語幹がそのままつく形となります。
살다
→ パッチムがあるので 살을
→ 을にパッチム「ㄹ」があるのでパッチム「ㄹ」が欠落してパッチムが無い場合の活用語尾をつける
→ 사ㄹ → 結果 「살」=「살다」の語幹のまま