韓国語(ハングル)の「動詞・形容詞の尊敬語(~れる)」は、語幹の最後の文字にパッチムがあるかどうか?によって、次のように作ります。
ちなみに「尊敬語」は「존댓말」といいます。また、日本語ではものごとの状態を表す形容詞を尊敬表現にすることはあまりありませんが、ハングルでは形容詞に対しても尊敬表現をします。
【基本形】~れる、~られる
パッチム無 : 動詞・形容詞の語幹 + 시다
パッチム有 : 動詞・形容詞の語幹 + 으시다
【ハムニダ体の丁寧語に変換】 ~れます、~られます
パッチム無 : 動詞・形容詞の語幹 + 십니다
パッチム有 : 動詞・形容詞の語幹 + 으십니다
【ヘヨ体の丁寧語に変換】 ~れます、~られます
パッチム無 : 動詞・形容詞の語幹 + 세요
パッチム有 : 動詞・形容詞の語幹 + 으세요
「시」に丁寧語「어요」をつけると、本来縮約されて「셔요」(例:기다리어요→기다려요)となるのですが、発音しやすいように「세요」に変わります。
※過去の尊敬表現については、「過去形」のページをご覧ください。
- 動詞や形容詞そのものが尊敬表現で別の言葉になることもあります
- 日本語の場合、「言う」を「おっしゃる」、「食べる」を「召し上がる」と動詞や形容詞そのものが尊敬表現となるものがありますが、韓国語(ハングル)にも同様のものがあります。
- 먹다(食べる)、마시다(飲む) → 잡수시다、드시다(召しあがる)
- 있다(いる) → 계시다(いらっしゃる) ※없다の場合は「안」をつけて「안 계시다」
- 자다(寝る) → 주무시다(お休みになる)
- 말하다(言う) → 말씀하시다(おっしゃる)
- 죽다(死ぬ) → 돌아가시다(お亡くなりになる)
- 주다(やる) → 드리다(差しあげる)
- 묻다(尋ねる) → 여쭙다、여쭈다(伺う)
- 보다(見る) → 뵙다、뵈다(お目にかかる)
- 안내하다(案内する) → 모시다(お連れする) などがあります。